これまで絨緞の素材といえばウールや麻が基本でしたが、穂積繊維では新しい試みとしてデニム地の絨緞をつくっています。きっかけは、デニム工場が生地を織り上げる際にカットする両端の部分を活用しようという「デニムの耳」プロジェクトに賛同したことでした。耳といっても織られた生地なので、ハンドフックでループ状に織り込むことで、屋外でも問題なく使えるくらいに硬く丈夫な仕上がりの絨緞となります。さらに、素足で上がった時の気持ち良さから、絨緞だけでなくスリッパの底(足裏があたる部分)に使用することを考案。山形県鮭川村でスリッパ製作を行う豊田工業と連携しつくり上げた「デニム夢っぱ」は山形エクセレントデザイン賞を受賞しました。